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三人寄れば文殊の知恵

三人寄れば文殊の知恵

一票の格差の是正にあえて反対する

地方のエゴか反乱か?一票の格差の是正にあえて反対する

いつもおいでいただく忠武飛龍さんのサイトで最高裁判事の
国民審査判事のの記事がありました。

衆議院選挙だけでなく、最高裁判事の審査も行なわれるのですが、
こちらは全くマスコミも報道していません。
私などは毎回全部×をつけていましたが、こうして判事の紹介などを
していただけると判断材料になります。

ところが関連サイトを覗いていたら気になる記事がありました。

一票の格差は許されない

またミクシーではこんなトピックがありました。

~~~~~以下引用~~~~~

参院選の時の有権者数を基に直してみた
(衆院選・都道府県の小選挙区数)
【増員すべき所】
北海道 12→13
埼玉県 15→16
千葉県 13→14
神奈川県18→20
東京都 25→28
静岡県  8→ 9
愛知県 15→16
兵庫県 12→13

【減員すべき所】
岩手県 4→ 3
山梨県 3→ 2
福井県 3→ 2
三重県 5→ 4
滋賀県 4→ 3
徳島県 3→ 2
高知県 3→ 2
佐賀県 3→ 2
熊本県 5→ 4
鹿児島県5→ 4
沖縄県 4→ 3

11増11減になるが影響を受ける都道府県が多すぎるので
現実的には5増5減程度に留まるかも

~~~~~以下引用~~~~~

埼玉県 15→16

四国は徳島県 3→ 2 高知県 3→ 2 香川 3 愛媛 4

四国四県で11人(案)現状でも13人

歴史的にも独立性の強い四国の議員定数が現状でも
埼玉県より少ないのはどう見てもおかしくないか?

四国自治区として独立運動でもしないといけませんね!

以前にも一票の格差については記事を書いてきました。

地方はどうなる?2ー一票の格差を是正することに反対する会

地方はどうなる?3ー都会人?の反論に答える

以下は2008年における都道府県の人口ランキングです。

41 山梨県 872,724 ▲11,791 
42 佐賀県 855,676 ▲10,693  
43 福井県 812,479 ▲9,113  
44 徳島県 794,189 ▲15,761  
45 高知県 773,961 ▲22,331  
46 島根県 725,202 ▲17,021  
47 鳥取県 594,915 ▲12,097

41位から45位までが定数3から定数2に減員の
対象となっています。

島根・鳥取は?

すでに定数2です。

以前書いた文章ですが、

~~~~~以下引用~~~~~

徳島県 794,508人 世田谷区 858,522人

世田谷区の方が徳島県全体より人口が多い!
しかし、面積を比べると

徳島県 4,145.90キロ平米 世田谷区 58.08キロ平米

なんと面積は71倍!

もし一票の格差を人口だけで考えたら、
徳島県と世田谷区が同じ価値???

当然、世田谷区と徳島県が
同じだけサービスを受けたとしたら、
一人当たりは同じかも知れませんが、
面積あたりでは71倍も差がつきます。

すなわち、単位面積あたりでは、
世田谷区の方が71倍も投資されます!

ただでさえ、都市と地方の格差が問題にされている時に
これはあまりにも不平等で格差がどんどん開いてしまいます。

~~~~~以上引用~~~~~

こう書いたところ、こんな反論がありました。

>田舎のほうは一人辺りでは道路の長さも非常に長く、
>学校も一人当たりの面積や教師の数が多く、
>優遇されています。

>田舎は収入が少ないので、所得税も少ない
>物価が安いので消費税も比較的少ない。
>土地が安いから相続税も少ない。

また一票の格差を考える会では以下のように書いています。

~~~~~以下引用~~~~~

6.地方は都市部に比べてハンディがあるのだから 「 一票の格差 」 が大きくても良いのでは?という疑問

 確かに地方と都市部とでは、それぞれに優れた点と劣った点とがあります。 私たちの活動の過程で寄せられたまじめな反論の多くは、次のようなものでした。 「 地方は都市部に比べていろいろの面で遅れており、不便であり、しばしば貧しい。 だから、初心者にハンディキャップをあげるような意味で、議員定数を多く与えないと、都市部との競争においてますます不利になる 」

 これに対しては、次のようにお答えしたいと思います。

A.地方の 「 遅れや貧困 」 への対応は ( 適切な範囲内の ) 地方交付税の供与や、( 適切な内容に限った ) 公共事業投資のような経済的施策で行うべきです。  この対応を議員定員増により行うというのは、見当はずれ、ないしは問題のスリカエです。  下記のような国会議員による選挙区への利益誘導を是認する考えであるだけでなく、これをますます奨励する結果になります。

B.国会議員は、誰かさんのように、出身の地元や出身グループへの利益誘導することが主な仕事なのでしょうか。  確かに、政党政治というからには、出身グループ、階層などの利益代表という考えも基本の一つでしょう。  しかし、議員自身だけでなく、有権者までもがそれが国会議員の主務であると誤解していて、いろいろと利権誘導を 「 せびる 」 ところに、政治の貧困と腐敗の原因の一つがあると思います。  日本全体を大所高所から見ながら、地域エゴなく適切に財や権益を配分して行くことができるのが、真の国会議員です。

C.国会議員の大事な仕事は、財や権益の配分だけではなく、もっとほかにある筈です。  安全保障、教育制度、エネルギー供給、少子化、年金、財政再建ほか幾多の、日本の将来を左右する 地方にも都市にも共通の全国的な課題への取組みと解決が、もっと大切な職務です。

D.こういう仕事の出来る人材を全国から探し出し選ぶ事こそが、国政選挙の本来の姿でしょう。  こういう仕事を安心して任せられる、広い視野、高い理想、高潔な人格を持った議員が少ないのが、残念ながら現状ですが、こういう課題のための国会議員であるなら、それは全国から有権者数に比例して選ばれるべきです。

参考:有権者への質問「 あなたが投票する候補者に、地元と国家のどちらに力点をおいて活動してほしいですか 」

青森・・・地元 61 %; 国家 25 %
東京・・・地元 33 %; 国家 55 % ( 前回総選挙中の毎日新聞世論調査より )

E.これに対して、地方の道路だ橋だ空港だという問題は、各県知事、県議会に任せるべきです。 そのために必要な金は、国から地方に与え、それを何にどう配分しどう使うかは、国会議員ではなく県知事や県議会が考えて決めるべきことです。 これこそが真の地方分権でしょう。

~~~~~以上引用~~~~~

要は国会議員は国民の代表ですから、地方に利益誘導などせずに
日本国全体のことを考えて行動すべきということです。

実は私もそう思います。
それゆえ、あえて一票の格差の是正には反対します。

選挙の意識を比べるのに
青森と東京のは実は反則です。
私も東京都民だったので知っていますが、東京は地方出身者が
多く、選挙に関しても関心が少ない人が多いように思われます。

むしろ33%も地元を考えてほしいという人が
いるほうが驚きです。

さらに言えば、東京に生活している人のほうが
青森に住んでいるより満足度が高いから
このような結果が出たとも言えるでしょう。

ところで、銀座の土地は平米3000万
徳島駅前は平米43万
当院の前の土地は7万(平成21年度路線価)

一票の格差どころではありません。
徳島駅前と銀座では70倍。
当院と銀座では400倍以上地価が違います。

日本国に同じ広さの土地を持ちながら、こんなに
価値が違うのはおかしいではありませんか?

私個人は土地を全く持っていませんが、一票の格差を
問題にして訴訟するなら、地価の格差も問題にして、
「日本の政策によって損をさせられた」
と行政裁判を起こしてもいいのでは?

「地方が優遇されている」と100万回言ったところで、
どれだけデーターを並べようとも、
現実にはどんどん地方の人口は減っています。

こんな現実もあります。

受験地獄ー怖いものがある

大学が通える範囲にない地方の高校生が進学するのは
大変な負担です。

住んでいる場所によって教育の機会が失われているとしたら
これこそ問題にすべきではありませんか?

この日本をどのように豊かにしていくか?
地方の問題を抜きにしては答えは出ないでしょう。

苦し紛れの地方は禁断の選択をしようとしています。

この実態を理解してもらいたいものです。

地方はどうなる?ー再処理工場の是非

人類はどこへ行く

必ずしも、定数是正をしたところで、
国政がよくなる保証はありません。
その証拠に、厳しい選挙戦を戦っている都市部の候補は
本来は多数の有権者から選ばれて優秀な人材を出すはずが
そうとも言えないようです。
地方再生こそが日本再生のカギです。
日本の安全保障の要である農林水産業を担っているのは
地方です。その地方選出の議員定数を
減らすべきではありません。

最終更新日 2009年07月29日


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